新宿は豪雨|乳がんのリアルタイム記録

38歳•独身•ひとり暮らし、非浸潤性乳管がん。乳がん初心者の右往左往の記録。

図書館へ

2021/9/20(月)


近所の図書館で、乳がん関連の本を探してみる。
本屋で見かけなかった本がちらほらある。


「これからの乳房再建BOOK」
岩平佳子/主婦の友社/2015

形成外科医が書いた本。タイトルの通り、がんそのものではなく手術後の「乳房再建」について書かれている。

インプラントが保険適用になってからの本なので、主にインプラントによる再建について書いてある。
豊富な写真で、違和感なく再建できた乳房を見ると、「全摘もそんなに怖くないかも‥」と思えた。
医者によっては形が悪くなってしまった例もあって怖くなるが、そんな場合も整えることもできるようだ。
あとインプラントは一律で保険適用かと思いきや、乳輪を作るのはタトゥーであり、タトゥーは医療行為ではないのでそこだけ保険適用外とあって、なかなか複雑なんだなぁと。


乳がん大百科」
南雲吉則/主婦の友社/2008

こちらは10年以上前の古い本ではあるけど、「大百科」というだけあって分厚く、内容豊富。まだ全部読んでないけど、個人的には
・「非浸潤がん」に1つの章を割いている
・要所要所で「主治医へ確認すること」がまとめてある
ので、わたしのようなビギナーにはありがたい内容。
もちろん乳房再建についても書いてあるが、インプラントの保険適用前の本なので、おおよその費用が高額すぎて驚愕。
保険がきかない時はこんなにかかったんだなぁ。。。ってそれはほんの10年ほど前なんだよなぁ。。。


あと、がんかもと思った時にすぐ自分ががん保険に入っていることを確認して安心していたのだけど、経験者のブログを読んでいると「非浸潤だと対象外になる保険がある」との記述を発見。
もう一度自分の保険の適用条件を確認すると次の一文が。
「医師により病理組織学的所見で診断確定された「悪性新生物」および「上皮内新生物」に限る」
むむむっと思ったが、どうやら非浸潤=上皮内新生物ということらしい。
非浸潤でも保険がおりるようで再び安心。
ちなみに自分の保険は一時金と入院日額、手術共済金などが出るタイプ。
健康保険の高額医療費制度とか使えば、むしろプラスになるのでは??という気すらしている。

親へ知らせる

2021/9/17(金)


親に知らせるべく、午前中にふらっと家族LINEでグループ通話開始。
日頃から頻繁にみんなでTV電話しているので、わたしがTV電話すること自体は違和感はないはず。

幸い父も母も家にいて、TVを見ているところだというので、
「真面目な話があるのでTV消して」と前置きしてから話す。
事情を知っている姉も参加。

・まだ確定ではないがほぼ確定であること
・ステージは低いであろうこと
・命に関わる段階ではないこと
がん保険に入っているので金銭的にはそんなに困らないだろうこと
・結果が出るまで2週間以上待つしかないこと
などを知らせる。
もちろん驚いてはいたが、落ち着いて受け容れてくれた。
ていうか受け容れるしかないんだけど。
むしろ父は「早く見つかってよかった」と言った。
まったくその通りだと思う。
昨日MRIの結果を聞いたことで、「やばいかどうかすら分からない」状態ではなかったので、自分でも落ち着いて「大丈夫だよ」と言えたのも良かったと思う。

そんなわけで、思ったよりあっさり親への告知終了。
とはいえまだ確定ではないので、結果を待つしかない。
改めて、親戚に経験者はいないか聞いたが、やはりいないと言う。
うーん、ちょっと親戚にいないと思って油断していたかも。
親戚に経験者が全くいなくてもなる時はなるんだなぁ。
逆に言うと、わたしがなったとすると家族や親戚たちのリスクが少し上がったということなんだろうか?

後になって、母からLINE。
「たぶん大丈夫だよ、精密検査になったけど結局なんともなかった知り合いがいたよ。きっと今回もなんともないよ!」
もちろん親だし、急に言われてびっくりしただろうし、確定診断がまだ出ていない段階ではなんともないのを期待するのが当たり前だし、心配させないために言ってくれたのはよく分かる。
最初の精密検査前に言われていれば「なんともないといいな!ありがとう!」などと素直に返したかもしれない。
あるいは同じことを友人から今言われていればそう返しただろう。
でも健康診断から1週間の間にいろいろ自分なりに葛藤して受け容れるしかないことを受け容れつつあったわたしは、素人のなんの根拠もない「なんともないよ」より、もうそうだった時に、この先をどうするかを一緒に考えてほしいなと思った。
だから、親だからこそ「あんまり根拠なく大丈夫だとか言わない方がいいよ」と一応言っておいた。
母からは「そうかぁ」と返ってきた。
わたし自身がん(かもしれない)なんて初めてだし、家族も同様に家族ががん(かもしれない)になるのは初めてなのだ。
素直に言うべきところは伝えて、上手くコミュニケーションをとっていきたい。

 

まだ確定せず【針生検】

2021/9/16(木)


午後、MRIの結果を聞きに病院へ。
先日聞いた感じだとヤバくはなさそうだったけど、MRI見たら実は「超やべぇ」って覆される可能性もなくもないなと思い、かなりビビってた。
病院で診察券を出して名前が呼ばれるまでのあいだ、ずっと心臓ドクドクしてた。

結果、先日とほぼ変わらず。
医師が言うには、巨大な非浸潤がんだろうとのこと。
MRI読影した医師からの所見も見せてくれて、
まあわたしは素人なんでサッパリ分からないんだけど、
「ここに"non mass"と書いてある」
「ノンマス?」
「しこりがない」
「それは浸潤してないということですか?」
「そうです」

自分のMRIの写真見るのもなかなか不思議なもんですね。
医師が写真を指差し説明するのを見て
「これわたしの写真ですか?」
と聞いてしまった。当たり前や。
しかも病院に寄る前にたまたま近所の電気屋がオープニングセールで配ってたティッシュの箱をもらってしまい、医者が指差す写真がよく見えなくて「どれどれ…」とティッシュの箱を抱いたまま近づく始末。
(この後で荷物置きのカゴを出してくれた…)

ど素人が自分のMRIを見た感想としては
「白い部分、結構でかいな…」
わたしのは4.4cmとのこと。
まじでかくね?
乳がんのステージの判定でしこりの大きさの基準あるよね?
浸潤してない場合のしこりはステージ判定でいうところのしこりとはまた別みたい。
浸潤しないとどうしても乳管内を横に広がるので大きくなってしまうものらしい。
5cmを越える人もザラにいるとか。

最終的ながんの診断は組織診によって確定する。
「もしかすると良性の可能性もなくもないということですか?」
「そうです」
医師の見立てではほぼ非浸潤がんであろうとのことだったので、あまり期待を持たない方が良さそう。

組織診(針生検)は局部麻酔で行う。
「麻酔だけはチクッとするけど、あとは痛くないようにするから大丈夫です」
麻酔は確かにチクッとしたし、なんか細い針が乳房の内部に刺さってる感覚があった。
生まれて初めての感覚。

その後、医師が取り出したなんかぶっとい針にビビる。
1mmくらいの太さありそう。。。
エコーを見ながら、乳房にぶっとい針を迷いなくブッ刺す医師。
そして
バチーン!
とパンチで穴を開けるような音。
物理的に細胞を切って採取するわけですね…。
そして取り出した針からはペロンと2mmくらいの白い固まりが見えた。。。
あれがわたしの細胞。。。
わたしだってまだ見たことないのに。。。
これ、1回かと思ったら4回くらい採られた。
確かに痛くはないんだけど、刺す前に太い針を見てしまったのと、それが胸の中でグリグリされてる感覚、バチーン!という音のせいもあって、なんか真顔ではいられず、ずっと顔をしかめずにはいられなかった。
医師が言うには、麻酔が下手な医者がやると痛いんだとか。
麻酔してるのに痛いのは嫌だなぁ。

そんなわけで今日は終了。
結果は2週間以上先になるらしい。
待つの怖い。
とはいえおおよその診断はついているので
「あんまり心配しなくてもいいですよね?」
「何をもって心配するかという話だけど」
「確かに」
「今すぐ命が危険という状態ではない」
「それは良かった」
「切除してもだいたいの形は残せると思います」
「!」
広がりが結構でかいので形を残すのは難しいと思ってたのでこれは朗報!
とはいえ手術とか具体的にどうするかは、生検の結果が出てから考える話なので、今日のところはこれで終了。
患者としては一刻も早くどうにかしてもらいたいけど、とにかく待ちが長いんだな。。。

おそらくがんとはいえ、最悪な場合も想定していただけに、だいぶ安心した。
気持ちが軽くなった。
自分がとんでもなく落ち込んで仕事どころじゃない可能性もあるので会社は午後休にしてたけど、これだったら全然今から仕事に戻れるな〜。
本屋で先日はビビって読めなかった「がんと宣告されてら読む本」的なやつとか「よくわかる乳がん」的な本を読む余裕もできた。
ついでに近くの大学病院(がん診療連携拠点病院)でがんに関するパンフレットも何冊かゲット。
正式に診断されたらここの相談窓口で相談しようかなと思ってるので、下見も兼ねて。
体は何も変わってないのに、心は軽くなって、食欲もりもりで今日こそデパ地下でちょっと良いお弁当を買って帰った。

昨日びびらせた姉にもそんなに心配しないで大丈夫と報告。
親にいつ言うか問題については、言ったら心配でぶっ倒れるんじゃないかとも思うけど、早い方がいいのではと姉が言うので明日言うことにする。
親に良くない報告をするのは気が重い。


◆今日かかったお金
診察+針生検 5,610円

 

結果待ちのドキドキ期間

2021/9/13(月)
 
在宅で仕事。
それなりに没頭。
しかし全身が脈打っている感じがして、もう既に転移しているのでは、などと考えてしまう。
相変わらずお腹はすいても食べようと言う気にならず、1日の間で食べたのはコーンフレークとサラダだけ。
 
 
2021/9/14(火)
 
もし非浸潤の場合は命の危険もないし、摘出すれば治るということで少し安心。
胸がなくなるのはもちろんできれば避けたいけど、それで治るなら…。
 
怖いので余計なことは調べないようにしている。
前向きな体験談だけ読んでる。
 
ヤナギユウ「未婚ひとりと一匹」
 
食欲に関しては相変わらずなので、バランス栄養食的なものでも買いだめしておこうかなと思う。
ベランダ菜園できゅうりを収穫したのでそれは食べようと、久々にちゃんと料理してご飯を食べた。
 
 
2021/9/15(水)
 
お昼頃、珍しく姉から電話。しかも内容が健康診断を受けた話。以前からわたしは姉にちゃんと健康診断を受けるように勧めていたのだった。
家族には明日ちゃんと聞いてから話そうと思っていたが、この絶妙なタイミングの電話により、姉には先に話すことにした。
詳しくは明日の結果待ちだけど、少しは楽になったような気がする。

おそらくがんでしょう【エコー&MRI】

2021/9/12(日)
お昼ごろ予約していた病院へ。
先生に紹介状を見せると「ここの病院は再検査が多い」とのこと。
つまりは再検査となってもそんなに心配しなくてもいいってことかな。
 
健診のエコー検査で引っかかったので、もう一度念入りにエコーしてもらう。
女性技師さんは「そんなに心配することないですよー」と言いつつリラックスした雰囲気で見てくれる。ただ「技師は検査するだけなので検査中に何か聞かれてもわたしの口からは何も言えない」とのこと。
 
問題の左胸を見ている間、やはり何か怪しげな影が見え、大きさを測ったりしている。
と、突然医師の先生が入ってきて、技師が「ちょっとこれ見てください」と。
医師がモニターを確認し、軽く触診し、「去年は何も言われなかったか?」と。
 
あー、もうこれは、何かあるんだなとこの時点で確信。
 
「去年はマンモを…」
「若い人はエコーの方がいいんだよ。なんでエコー受けなかったの」
「エコーとマンモを交互に受けてて…」
「40代以上はそれでもいいけど。石灰化って言われてない?」
「言われてないです」
 
石灰化…よく分からんけど乳がんについて調べてるとき目にしたやつ…。
 
あー。
 
エコー終わり、技師さんにすぐ「診察室へどうぞ」と言われる。
先ほどの先生に、「石灰化がみられる」と。
なので「マンモも撮りたい」と。
 
「いままでマンモで気分悪くなったり痛かったりしたことは?」
「めっちゃ痛かったです」
正直、前回受けたときは1年で1番くらいの痛さだった。
「じゃあ受けないで次行こうか」
「そんなことできるんですか」
「マンモで確認してから、MRIで確定させることになるし、MRIの方が位置とか大きさとかハッキリ分かるから、MRIを受けるならマンモを飛ばしてもいい」
「じゃあMRIを受けます」
「おそらく今日ならすぐ受けられるから、待合室で待ってて」
 
この病院にはMRIの設備がないらしく、提携先で受けることになるようだ。
その後、受付の方にいくつかのMRIを受けられる施設があるのでどこがいいですか?と聞かれるが、都内に点在していて、できればこの近くが良かったので1番近いところを指定すると「確認してみますが予約が取れない可能性もあります」と。
あと検査前4時間は何も食べちゃいけないらしく、朝食の時間を聞かれる。10時ごろ食べたので、早くても受けられるのは14時。
電話で確認してもらったところ、最寄りのセンターで14時に取れたとのこと。
MRIを受けたら今日はもう帰っても大丈夫、結果は4日後に届くのでそれ以降に来てください、で次回の予約してお会計。
 
ちょっと待って。
 
「今日はもう先生のお話は終わりですか?」
「終わりです」
「全然詳しい状況を聞いてないんですが」
MRIの結果を見て詳しくお話するんだと思います」
「それはそうでしょうけど、4日も待てないです」
「もう一度先生のお話を聞きますか?」
「はい」
 
いや、だってさ、「どうもヤバそうだ」「石灰化しているようだ」しか分からなかったので、がんだとしてもまだ大丈夫な方なのか、マジでヤバいやつ(命の危険がある)なのか、じゃあ全然気持ちが違うじゃないですか。
何も分からないことほど不安なことはないな、と昨日1日で思ったので、これで4日も耐えられないなと思い。
 
で、もう一度先生に詳しい話を聞く。
 
もちろんMRI他の結果を見ないと確定できないが、現時点では
○おそらく悪性である
○浸潤はしていなさそうだ(ステージ0)
○転移はしていないと思われる
○しかししこりは大きい
○他の病院だとすぐ全摘と言われるかもしれないが、うちでは部分摘出を勧めることになると思う
 
ここで初めてがん宣告に近い発言を受ける。
 
いや、わたし、まじでがんなの…?
え、胸がなくなるの…?
 
3日前には思ってもみなかった。
 
とはいえ、ここ3日ほどの間に多少心の準備ができていたせいか、受け入れられてないだけか分からないけど、泣き崩れるとか放心するとかではなく、(見かけ上は)冷静だった。
 
もちろんがんが怖いのは命に関わるからで、がん=死だと思っているからで、でも先生はしきりに「小林麻央とは違う」と言っていた(小林麻央、同い年だったんです)。
 
がんだとしても、そんなに進んだものではないからそんなにビビらなくていいようだと分かって良かった。
 
というかそう思って耐えるしかない。
 
 
MRIまで少し時間があったので、本屋で「乳がん体験記」みたいな本を読んでみる。
本には、安心する内容もあれば、不安になる内容もある。
人それぞれなんだろうけど…。
 
 
14時 MRIへ。
てかMRIってなんだ?
体内を見る機械なのは分かるけど、実際の検査がどんなものかまったく知らず。
なんか筒に入るんだよねくらいの認識。
 
医師の説明によると、今回は造影剤を注射しながら撮る必要があるらしい。
造影剤は注意が必要なもので、人によっては副反応やアナフィラキシーショックが出て、めちゃくちゃ低い確率だけど最悪死に至ることもあるとのことで、まるでワクチンみたいだ。同意書にサイン。
 
更衣室で検査着に着替え、待ってる間にふと「わたしがんなのか…」と考えてしまい、初めて涙がこぼれた。
 
さて検査。
まずは生理食塩水を注射。
それを腕にぶっ刺したままMRIの機械へ。
うつ伏せに寝転び、視界がほとんどないなかヘッドフォンをされる。
大きな音がすること、まずは造影剤なしで15分、造影剤を入れて10分、合計25分ほどかかると伝えられる。
何かあったら押してくださいとブザーを持たされる。
 
「機械下がります」
と言われて機械が動いている感覚はあるが、視覚がないと前に動いているのか後ろに動いているのか横に動いているのかまったく分からず気持ち悪い。まあ数秒のことだけど。
別に閉所恐怖症ではないけど、真っ暗な狭い空間に閉じ込められるのはちょっと嫌だなあと思ってたけど、部屋は真っ暗にはならず電気は明るくついたままでちょっと安心。
 
ヘッドフォンからはヒーリングミュージック。
あわよくば寝てしまいたかったが機械の音がうるさくて寝られない。
 
こういうとき何を考えればいいんだろうと思ったけど、何も大したことは考えられず。
ひとつだけ思ったのは、「ブログを書こう」ということ。いずれ身近な人にこのことを伝えるにしろ、ひとりでは抱えきれそうにないから、吐き出すためにブログを書こうと。
あとはぼーっとしてる間に造影剤が入れられ、ぼーっとしてる間に終わった。
 
ここからは何でも食べても飲んでも良いと言う(アルコール以外)。むしろ造影剤を出すために水分は多めに取ってくださいと。激しい運動はNG。
 
検査施設を出たのが15:10ごろ。
10時から食べてないのでお腹はすいてるけど食欲がないという矛盾した状態。
 
そういえば15時から好きなアーティストの配信ライブがあった、もう始まってるよなと思いながら見てみると機材トラブルで開始が押していて、まだ始まっていなかった。
wifiのあるカフェにでも入ろうかと思ったけど、食欲もないし、近くの公園でまったり鑑賞。
最初からがっつり見ることができた。わたしはついてる。そう思うことにした。
 
公園から見える空は、わたしとは無関係に青く澄み渡っていて……なんてことはなく、どんより曇天。
ただ公園に溢れる人々はみんな幸せそうで楽しそうで健康なんだろうなと思うとまた涙が少し。
 
ねえ、わたし、がんなんですよ、たぶん。
 
と言っても見た目も何も変わらないし、たぶんこの幸せそうに見えるうちの何人かも実はがんだとか大病を患ったりしてるんだろうな、と思う。
 
どんよりとした空を見ながら、twitterにひとことだけ呟いた言葉。
 
「新宿は豪雨」
(意味・この新宿の空もわたしの気持ちもどんよりしているけれど、ほんとは豪雨のごとく激しい感情が吹き荒れていて、気が気じゃないのです)
 
とはいえ何も食べないわけにはいかないので、気分転換にちょっと良いご飯でも買って帰ろうかなとデパ地下だとか北海道物産展などを見て回ったが、やはり食べたいという気にならず、そのまま帰る。
結局家の近くの惣菜屋で気になる弁当を見つけたので、それを買って帰った。
 
しばらくはこのことを家族や知り合いに言うつもりはない。
その代わり今日の記録といまの気持ちをそのまま記録すべくこれを書いているところ。
三日坊主なのでいつまで続くか分からないけど、また更新していきたいと思います。
希望溢れる内容になりますように。
 
 
◆今日かかったお金
エコー+診察(紹介状あり•3割) 2,680円
MRI 11,220円(3割)
MRI結果を病院に送る配送費 660円

つのる不安

2021/9/10(金)
 
在宅で仕事。
やることが多くて忙しく、余計なことを考える暇がないのはこういうときありがたい。
ただ夜になるといろいろと考えてしまう。
なんかサブスクに加入して考える暇もないくらい映画とか見まくろうかな。
 
 
2021/9/11(土)
 
朝から落ち着かない。
考えたくないけど考えてしまう。
○ただの乳腺症
○ステージ低いがん
○マジでヤバいがん
この時点では全くどれか分からない。
 
でもすべての可能性がある以上、最悪の想定もしてしまう。
 
がんじゃないならないで早く安心したい。
でもがんだったら…?
の繰り返し。
 
考えても仕方ないと思いつつ美容院へ。
ばっさり15cmくらい切って髪はすっきりしたが、気分は落ち着かない。
 
なんかずっと左胸に意識がいっているせいか、今まで何も感じてなかった左胸に疼痛を感じるようになった。
なので余計に、疼痛を感じる度に、考えたくないのに考えてしまう。
でももしかしたら6日前に左腕に受けたばかりのコロナワクチンの副反応の可能性もなきにしもあらず…。
 
こんな調子で明日の日曜日はまる1日穏やかに過ごせるわけない…早くすっきりしたい…と思い、急遽病院の予約を明日に変更。
日曜もやってる病院でありがたい。
明日、自分の運命が変わる日になるのかもしれないなとぼんやり思いながら寝る。

もしかして、がん…な…の…??【健康診断】

2021/9/9(木)
会社の定期健康診断を受ける。
もろもろ滞りなく進んで最後は乳腺エコー。
技師さんが研修中ということで、ベテラン技師さんと2人体制でやるとのこと。
 
まずは研修技師から。
 
結構長い時間見てるなあ〜
 
なんか素人目にもなんか黒い丸が見えるような??
 
なんかよく分からないけど、光を当てたり長さを測ったりしている?
 
ベテラン技師に交代してからも結構長い時間見てる。
「終わりです」と言われるまで、合計で15分くらい見てたんじゃないかな?
 
起き上がるより先に、ベテラン技師より「気になる所見があります。医師に確認しますので少々お待ちください」と言われ、突然不安に…。
 
「左に何かあるようですが、今までご自分で何か感じませんでしたか?」
「いえ…」
「そうですか…」
 
(自分で分かるくらい大きい何かがあるってこと…?)
 
待合室で待ってると診察室に呼ばれ、医師より「紹介状を出すので乳腺外科できちんとした検査を受けてください」と。
 
「去年の健診では何も言われなかった?」
「去年は別の病院でマンモを受けたが、再検査とは言われませんでした」
 
(できたてじゃないくらい大きいってこと…?)
 
病院のすぐそこに会社があるので、健診が終わったら会社にも寄る気だったけど(在宅勤務であまり出社してなかったので)そんな気も起きずまっすぐ帰宅。
 
ついさっきまで何も考えてなかった青天の霹靂すぎる「がん」という可能性に愕然とする。
というか非現実的な感じがしてふわふわしている。
 
嘘でしょ、hahaha。
今まで入院も手術もやったことないよ?
家族にも親戚にも乳がんの人いないよ?
 
健診で再検査となってもそのうち本当にがんだと診断されるのはごくわずからしいとのことで、少しだけ安心しようとする。
 
でも技師と医師のただならぬ雰囲気に、とにかく一刻も早く精密検査を受けたいと思い、この日はずっと「乳腺外科」の口コミばかり見ていた。
 
それはさておき、この土日はどうしても美容院に行きたかったのでそちらを先に予約。
だってもし「がん」と言われたら美容院どころではないのでは、という気がして、病院より先に入れておきたいと思い、土曜に予約。
ついでにこの土日くらいは穏やかに過ごしたいと思い、病院は月曜に予約した。
いくつか候補があったけど、通うのに無理のないところで、そこそこ評判もよいところで、結果をすぐに知らせてくれるところにした。
 
考えても仕方ないと思いつつもビビってしまい、いろいろ考えてしまって、朝5時まで寝れなかった。