新宿は豪雨|乳がんのリアルタイム記録

38歳•独身•ひとり暮らし、非浸潤性乳管がん。乳がん初心者の右往左往の記録。

術式が決まる

2021/11/4(木)
 
朝イチで病院へ。
 
9時すぎから乳腺エコー。
まずは癌がある左側から。
 
当然だけど、めちゃくちゃ念入りに見られる。
女性の技師さんはずっと無言だったけれど、
わたしも素人ながら画面を見つつ、うーん確かにこのあたりは黒いし境目がぼんやりしてるなと思ったり。
わたしの癌は左の乳房の上部にあるはずだけれど、
時々下部やら側面やらで手を止めては
光を当てたり大きさを測ったり画面上で印をつけたりしていて、
もしかして1箇所じゃないの!?
と思うと気が気でない。
早く何事もなく終わってほしい。
左だけでたっぷり15分くらい見られたんじゃないかと思う。
最後に脇もチェックして、
ここは一瞬で終わったので、
いまのところ脇には異常はないのかな?と少し安心。
 
続いて何もないであろう右側。
こちらは脇も含めてまじですぐ終わった。
 
一旦技師が退席し、
診断医?みたいな年配の女性が「ダブルチェックをします」と言って入ってきた。
左の上部をエコーでサッサーと確認。
さっき画面上で印がつけられてた下部や側面は流し見だったので、
そっちはやっぱ大丈夫だったのかなとまた少し安心。
 
そんなわけで
ドキドキしたり安心したりのエコーはとりあえず終了。
 
続いて麻酔外来へ。
全身麻酔のため事前の検査や問診があるらしい。
待ち時間に握力測定。
握力測るなんて数年ぶりだけど、著しく衰えていて自分で少しショック。
 
診察室に入ってから、最初に医師(何医か忘れた)から
簡単な問診や、麻酔時の挿管で歯が欠けることもあるのでグラグラしている歯はないか?等の確認。
 
続いて歯科衛生士による口腔内チェック。
とりあえず大丈夫だろうけど、できれば手術までに歯のクリーニングに行くことをオススメするとのこと。
 
最後に麻酔科医の問診。
全身麻酔は初めてなんでドキドキしてます〜」などと伝えると「心配しなくても大丈夫ですよ」と。
手術中はずっと麻酔科医がついてくれるんですね、安心。
 
以上、麻酔外来は終了。
 
 
続いて入院受付へ。
人生において初めての入院である。
手術の補償金(20万円)が必要なこと、連帯保証人が必要なことなどを初めて知る。
あとは、この病院は全室個室のため強制的に高額な差額ベッド代がかかるものと思っていたが、一部生活保護低所得者向けに差額ベッド代のかからない個室があるらしく、もし当日空きがあればこちらに入れるらしいことも初めて知った。
タオル交換がないなど多少不便はあるらしいが、4日で10万以上差があるのでそのくらい全然大丈夫である。
ただこちらは入院当日になって来てからでないと入れるか分からないらしいので望み薄。
入院時に必要な書類などを受け取り、入院受付は終了。
 
 
この時点で病院に来てから2時間ほど経った11時。
エコーの結果が出るのに時間がかかるとかで、
診察は13時からだったので、
病院近辺の散歩がてらお昼を食べに。
 
築地と言えば当然魚で、
外市場は平日にも関わらず結構賑わっていたが、
わたしは魚が苦手なので、
鳥めし鳥藤(とりとう)分店で、親子丼と迷った末に鳥めし(900円)をチョイス。うまうま。
今度は親子丼を食べに来ようかな。
 
 
午後、乳腺外科で診察。
MRIの結果が3Dの立体映像として見れて、
こりゃ素人でもどこにどの程度の病変があるのか一目瞭然。
転院前の病院はMRI結果はフィルムだったのでこんなにハイテクじゃなかったし、セカンドオピニオンの医師がアナログすぎると驚いてたのも分かるわ…。
ただこれ、病変部めちゃくちゃでかくない!?
転院前の病院では4.4cmと聞いてたけど今回は6cmと聞いてショック。
誤差の範囲なのか大きくなってるのか分からないけど…。
主治医によると、わたしが部分摘出を希望しているので今回は部分摘出でいきましょうと。
 
「乳輪に沿って切ると傷跡を目立たなくすることができると聞いたんですが」
「乳輪に沿って切る幅より病変部が大きいので、結局乳輪からはみ出して切る必要がある。位置的にも乳輪より上で切った方がいいですね」
 
そんなわけで、乳輪に沿って切るのは難しいらしい…。
スパッと横に切るので乳房上部に手術痕が残るのは受け入れざるを得ないようだ。
気になる変形については、やはり切り取る部分が大きいのでかなりの変形を覚悟しないといけないみたい…ただ乳房上部がぷるるんと張りがあるタイプではないので(もう垂れてきてるんでね…)そこまであからさまではないのではないかとのこと。
「左右の乳首の位置がズレると目立つのでそこはできるだけなんとかしてほしい」と一応伝えておいた。
 
もし万が一手術後に変形の程度が受け入れられなければ、放射線前であれば全摘再建に切り替えることも可能とのこと。(今までそんな人はいなかったらしいが。)
もちろん全摘後に部分切除に戻すのは無理なので、やはり今回は部分切除ということで合意。
ただもし全摘となった場合でも乳首は残せるものと思っていたが、病変部が乳首に達してないまでも近づいているので、全摘の場合は乳首は残せないとのことだった。
 
あとはセンチネルリンパ生検を実施することの確認。
何事もないといいなぁ。
 
一応気になることとして、
左足だけ痺れたり鼠径部にしこりがあることなど聞いてみるが、
おそらく乳がんとは関係ないだろうとのことだった。
 
 
最後に、術前の段階での評価を確認。
いまのところ非浸潤であるとのことだったけど、
サブタイプは分からないとのこと。
えっ、転院前の病院に細胞診のスライドを取り寄せてこっちの病院でも病理医がチェックするって言ってたじゃん!
どうやらスライドは請求しているがまだ届いてないと言う。
えっ、それにしても主治医がサブタイプ把握してないの!?
それで手術のこと決めちゃっていいの!?
今まで気楽に構えていたけど一気に不安になった。
サブタイプがどうであれまあ最初は手術するに違いないにしても、悪性度とか増殖のしやすさとかさあ…以前「急がなくても大丈夫ですよね?」と聞いたら「大丈夫」と言っていたけど、それは一般論として言っただけでわたしの癌を把握して言ってたんじゃないってこと!?
などと思ったがいまスライドが届いてない以上言ってもしょうがないのかな?と思い聞かず終い。
次回主治医に会うのは1ヶ月後の入院のときである。
えー、不安。
 
最後に看護師による補足説明。
部分切除を受ける人向けの動画を見せられる。
放射線治療の目印のため、術後に小さなチタンをいくつか埋めると初めて知る。
手術の所要時間は約3時間、当日の手術開始が何時からは3日前くらいに決まるなども質問により判明。
入院予定は月〜木だけど、金曜には在宅でならデスクワークができるか?との質問には、手術は利き手と逆だしおそらく大丈夫だろうとのこと。でもしばらくは休む方が多いらしい。そりゃそうか。
 
そんなわけで半日かかった今日の検査&診察は終了。
あとは1ヶ月後の手術&入院を待つだけ。
てか1ヶ月も待てるのか!?
いや待つしかないんだけど…。
いくつか選択肢があるなかで遅めの日を選んだのは自分だけど、こんなことならもっと早く手術日を設定してもらえばよかった。
日に日に痛みが増してる気がする。
日に日に大きくなってるんじゃないかと不安になる。
早く取ってほしい!
 
 
◆今日かかったお金
エコー検査・麻酔外来・診察など 2,770円
 
たくさんの人に会ったのに安くてびっくり。