新宿は豪雨|乳がんのリアルタイム記録

38歳•独身•ひとり暮らし、非浸潤性乳管がん。乳がん初心者の右往左往の記録。

転院先で初診

2021/10/27(水)
 
転院先で初診。
大きな病院でちゃんと診察を受けるのはほぼ生まれて初めてのことである。
初回だし先生と簡単な話をするのかな、多少待ったとしても1時間くらいで終わるかなと思っていたが全然違った。
 
13時。
最近の病院は受付機に診察券を通せば、何番のどこどこに行ってくださいと出てくるのか、便利だなぁ。
 
で、行ってみるとまずは身長•体重•血圧を測ってくれとのことで、すぐそこの機械でセルフで測って出てきた紙を渡す。
ふだん体重量ってないけど、少し痩せたような。
 
で、続いて問診票の記入。
誰からのサポートを得られそうかとか、そういう内容も。
「不安度を10段階で」みたいな項目があり、初めてそういうのを考えたけど、「2〜3くらいかな」と。
そう思うと案外わたし落ち込んでないのかもと自分でも初めて気づく。
 
で、続いて看護師さんによる説明。
病院独自の乳がん患者用手帳みたいなのを渡され、これからの受診の流れの説明。
どういう検査を受けて、どういう手術になるのかなど。
このあたりはだいたい把握していた通り。
ていうかわたしまじで大病院初めてなので、看護師さんがこんなことまでしてくれるのかと地味にびっくり。
主治医ならぬ主治看護師? みたいな存在が大病院にはいるのかな? と思って聞いてみたけどそうでもないらしい。
 
で、ようやく先生の診察。
先週挨拶だけさせてもらったので初対面ではない。
まずは胸を見せるのかと思いきや、今日は全然触診とかなくて、説明が多かった。
 
早速手術の日取り決め。
大病院初心者的には手術の術式を決めてから手術の日程を決めるのかと思ってたけど、先に手術の日程を決めてから逆算して検査とかやっていくんですね…。
ほんと知らないことだらけです。
セカンドオピニオンの時には手術は12月末くらいになるだろうと言われていたけど、キャンセルが出たから11月半ばでもいけると言われ……いや、早く手術をしてもらいたいとは思ってたけどさすがに心の準備が。
あと会社のことを考えると急すぎる。
次の候補は11月最後の週。
あ、わたし12/3にどうしても行きたいところ(ライブ)があるんですが……となるとさすがにその週は厳しい…というわけでその1週間後の12/6からの入院に決定。
部分摘出の場合はだいたい入院4日で退院らしい。
手術は入院2日目、てことは12/7が人生初手術日になるのか……ドキドキ。
 
とりあえず今日は採血やらマンモなどをやり、MRIやらエコーやらは来週また別日に受ける必要があるらしく。
月曜にMRIだけ受けに来て、木曜にエコー&麻酔科医の説明&診察とのことで、MRIと麻酔に関する問診票を受け取る。
詳しい説明や術式見極めは来週の木曜になりそうです。
 
前の病院では部分摘出の予定だったので、わたしとしては部分摘出ができるものと思っていたけど、ほんとに可能か、じっくり検査をして見極める必要があるとか。
こちらの先生もおそらく温存可能だろうと思うとは言うが、検査の結果もしかしたら全摘しか残されてない可能性もなきにしもあらずなのか……。
(それにしても、セカンドオピニオンのとき横で聞いてましたか!?ってくらい、先生がちゃんと状況を理解していて驚いた。本当にしっかり連携とれてるんだなぁ。当たり前のことかもしれないけど、信頼度が上がるし、こういう病院なら手術も安心だなぁと思いますよね。)
 
ちなみにMRIはこの前受けたばかりなので、その機関から結果を取り寄せることも可能だけど、セカンドオピニオンの際にフィルムで持っていったので、データとして取り寄せが可能なのか、また取り寄せたところで使えるものかどうか分からないし、やりとりに時間がかかるので、こちらの病院で再度撮り直す方が確実……とのことで、もう1度こちらで受けることにした。
前回MRI 11,000円かかったけどね……それが無駄になってしまうけど……うっ。
 
あとは、遺伝子検査の説明。
近親者にいないので遺伝である確率は5-10%くらいだと思うので、受けても受けなくてもよいと。
遺伝子検査ってめっちゃ高額なイメージあったけど、若年者などは去年からようやく保険適応になったらしく、それでも3割負担で7万……決して安くはない……。
検査結果によって再発とか逆側にできるリスクなどを考慮することになるらしいが、なんていうか保険みたいなものですよね……。
高額医療費の対象になるので、手術と同じ月に受けられればいいけど、結果に3週間ほどかかるらしく、手術前に結果を出さないと意味がないので、同じ月は厳しそう……。
 
最後に聞いておきたいことはないですかとのことで、気になってた鈍痛のようなものを相談。
ここで初めて胸を見せて触診してもらったが、おそらく気にしなくて大丈夫だろうとのこと。
わたしのは進行が遅いタイプらしい。
あと「乳がん側で重い荷物は持たない方がいいですか?」との質問も、特に気にしなくていいとのこと。
食事制限も飲酒制限もないし結構自由なんだなあ。
 
そんなわけで今日の診察は終了。
がしかし、これから検査の嵐。
今日は診察だけと思って来たけどまるで健康診断である。
前の病院では手術前の検査として受けたのは採血だけ。
大病院は丁寧だなあ……それとも前の病院が適当だったのか……?
 
先生の診察室を出てとりあえずトイレへ。
すっきりしたところでさっき渡された紙をちゃんと見ると、採血•検尿→心電図→レントゲン→マンモグラフィ →精算と、それぞれの場所が書いてある。
 
検尿!?
 
いま出したばっかりですけど!?
 
いや、先に何の検査するのか確認しとけよって感じですが、どっちにしろいま出してしまったばかり……どうしよう……と思いながらとりあえず採血を受け、もう一度トイレで頑張ってみるがやはり全然出ない。
トイレから直接尿を提出する小窓から看護師(男性でした)を呼び出して確認するとやはり量が足りないと。
「またあとでチャレンジしてもいいですか」
「いいですよ、16時半までに持ってきていただきたいのですが可能ですか?」
現在15時すぎ。残り1時間ちょい。
「たぶん大丈夫かと……水とか飲んだ方がいいですかね?」
「そうですね」
そんなわけで自分のうっかりにより突如1時間で検尿ミッションが始まった……。
 
すぐに売店で水を買い、飲みまくる。
その間にまるでオリエンテーリングのごとく病院内をうろうろして心電図やレントゲンを進め、待ち時間にも水を飲みまくる。
残るはマンモ(と検尿)のみ。
 
マンモって、人によっては全然痛くないらしいが、わたしはとにかく痛い。
1年で1番痛い。
本当に痛い。
前の病院では「マンモはめちゃくちゃ痛い」と言うと免除されたが、ここでは受けなければならない。
いや、自分の体のためだし、受けますけど……。
 
憂鬱な気分になりながら検査室へ。
女性の検査技師さんが胸を挟んで圧迫する。
「どうしても痛いときは言ってください」
必要な検査だし大人だし我慢するぞ!……と思うが、自然と「あっ、うっ」という声が出てしまう。
文字通り胸を潰されるわけだけど、ペチャンコになってペラペラになってしまうんじゃないかと思うくらいの痛さ。
それでもなんとか両胸耐えてホッとしているところへ、「斜め方向からも撮影します」と。
そうだった、まだ終わっていなかった。
「リンパもしっかり映るようにしますね」と脇の肉もしっかり挟んで思い切り圧迫。
「あっ、ううう痛い……痛い……」
思わず声が漏れてしまい、一旦圧迫中止。
正面からより斜めからの方がもっと痛い。
「すみません我慢します……」
再び念入りに圧迫される脇と胸……とてつもない激痛。
技師さん! 早くここから離れて! 早く撮影ボタンを押して!!
「息を止めて動かないでください」
そう言われても痛みに耐えきれず体がぶるぶるする。
パシパシと撮影する音が聞こえ、「楽にしてください」までの数秒間の地獄の痛み……。
「写真を確認しますね」
え、もししくじってたらまたやり直し!?
とドキドキしていたけど「大丈夫です」でホッ。
やはり今年もいまのところこれが1番痛かったで賞である。
(手術はもっと痛いのかな……)
それにしても、癌があると分かっている胸をこんだけ圧迫しまくっても大丈夫なら、重い荷物を持つくらい全然大したことないわなと思った次第。
 
マンモを終えた清々しさと共に、検尿リベンジ。
あれから小一時間たって、再び紙コップをもらう(さっきの男性より)。
「25mlの線まであれば大丈夫です」
というわけで試してみるとなんとか25mlギリギリ超えたが、
生理の血が混じってしまい、一応提出時に「生理中で血が…」と伝えたものの、そもそも生理中の検尿って有効なんだろうか?
後日やり直しになるかもしれないな。
 
そんなこんなでなんとか今日やるべきことは終了。
病院に来てから既に3時間経っていた。
大したことは何もしてないけどちょっと疲れた。
 
次回来院はMRI
 
◆今日かかったお金
診察+検査+初診料 8,790円